モラハラ、ＤＶ、児童虐待から逃げたけど、児童手当はどうなるの？
離婚が成立するまで受取人は夫のまま？
子供の養育のためにある児童手当ですが、別居した後の受取人が変更できるか気になるところですよね。
離婚の話し合いがうまく進まず、モラハラ・ＤＶ・児童虐待など身の危険から逃げるために先に別居をされる方も多いと思います。
父親(夫)が何も対応してくれないために、児童手当の振込先を変更してもらえないという悩みを抱えている方は多いようです。
今回は私の体験談も交えて「児童手当の受取人変更はできるのか」についてご紹介します。
児童手当の受給要件
そもそも児童手当とは以下の目的があります。
児童を養育している方に手当てを支給することにより家庭における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健全な育成及び資質の向上に資することを目的にしています。
厚生労働省
上記のように養育のために支給される手当です。
原則として「恒常的に所得が高い方の口座」へ振り込むこととなっていて、ほとんどの家庭で父親側が受給しているのではないかと思います。
そのため、母親側がお子さんを連れて別居された場合でも、父親側にそのまま振り込まれることになります。
別居にはお金がかかりますし、その後の生活も不安ですよね。
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少しでも不安を減らして別居、その後の生活に備えましょう。
児童手当の振込先変更
別居後に振込先を父親から母親に変更することは可能なのか…
結論から言うと、母親に変更することは可能です。
ですが、相手次第では簡単ではありません。
では、母親側を受取人に変更するためにどのような手続きが必要なのか体験談も交えてご紹介します。
※こども家庭庁ＨＰにＱ＆Ａがありましたので参考までに。
父親(夫)側が同意している場合
父親側が児童手当の振込先変更に同意している場合は父親側、母親側でそれぞれ書類を提出することで変更ができます。
父親側「児童手当・特例給付 受給事由消滅届」を前住所で提出。
母親側「児童手当・特例給付認定請求書」を別居先の現住所で提出。
この書類を提出することにより、児童手当を母親側へ変更することが可能です。
相手が同意していることが前提となるため、この手段はなかなか難しいかと思います。
父親(夫)側が同意していない場合
児童手当は「児童と同居している人に支給される」とされていますが、ただ市役所の方へ離婚協議中で別居していると伝えただけでは変更することができません。
変更するためには相手と離婚協議中であることを証明していく必要があります。
母親側へ変更する際に必要な書類
こども家庭庁のＱ＆Ａによると「離婚協議申し入れにかかる内容証明郵便の謄本、調停期日呼び出し状の写し、家庭裁判所における事件係属証明書、調停不成立証明書など」となっています。
次に体験談を交えて必要な書類を紹介します。
①離婚協議中であることを確認できる資料
・公的機関から発行された書類
(例)控訴状の副本…裁判所から送達されるもの
・弁護士等、第三者により作成された書類
(例)離婚協議における申請者の代理人である弁護士から申請者(母親側等)に宛てた離婚協議の進捗状況に係る報告書
とあります。
私の場合は弁護士に委任しているため、「離婚協議をしており、生計は別となっている」ことが分かる文書を送付してもらいました。
②(別居している場合)居住の事実を証明できるもの
・賃貸契約書
(例)契約者名、住所が記載されているページのコピー
・水道料金、電気料金等の納付書
・家賃および水道光熱費等を支払った証明
(例)家賃を支払った際の通帳等のコピー、水道光熱費支払時のスマホ決済画面のスクショや納付書(出納印が押されたもの)
本当に別居しているのか、そこに住んでいるのか生活実態を把握したいとのことで、上記の資料を要求されました。
③モラハラ、DVの場合は第三者機関への相談履歴確認
女性相談員や警察への相談履歴を確認されました。
逃げる前には女性相談員や警察署への相談はされた方がいいと思います。
住民票閲覧制限などの支援措置を受ける際にも確認されます。
女性相談員等への相談については、以前体験談を書いていますので、参考にしてみてください。
分からないことは引っ越し先の市役所職員に相談されてみてください。
市区町村によって必要となる書類が変わってきます。
私は引っ越し前の市役所にて「旦那さんに児童手当・特例給付 受給事由消滅届を書いてもらってください」と言われ、絶望感を味わいました。
ですが、引っ越し先の市役所では夫側にお願いをせず、児童手当の受取人を変更する手続きを教えてもらうことができました。
諦めずに頑張りましょう！
まとめ：児童手当の受取人変更はできるのか？
児童手当の受取人変更を母親側へ変更することは可能です。
しかしながら、変更手続きは簡単ではありません。
受給する時には紙切れ一枚で済むのに、母親側へ変更するだけでかなりの気力と労力を奪われます。
ですが、決して不可能ではありません。
必要な書類を集めて、自治体の窓口へ相談することで変更することは可能です。
私でも出来ました！
諦めずに１つずつできることからやってみましょう。
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